何とはなしに、話半分

男子学生の考え事などをお送りするところ。

好きな漫画の話とか

飽きっぽい性格が自分の中で一番嫌いなところだろう。

案の定ブログの更新も頭の片隅にはありながら、手をつけずに年が明け、さらに二月も終わろうとしている。

 

しかしながら、前回の更新の後から今に至るまでに、僕には一つの進歩があった。

大学院の試験に合格し、進路がやっと決まったことだ。

色々な人に心配をかけた。シャイな僕は誰も見ていないであろうこの場を借りて謝意を述べたい。

ーーー二月も終わるというのにまだ寒い。

 

話は変わるが、僕は漫画が好きで、高校生の頃は漫画を買って読み漁ることが生きがいになっていたほどのめり込んでいた。

小説も好きだが、漫画はそれ以上に好きだ。今でも毎日携帯のアプリで読むぐらいには好きでいる。

かといって、決してマニアックな作品を掘り下げたり有名どころを網羅していたりするわけでもなく、前から読んでみたかった作品や表紙などで気になった作品を買い込んでは読むだけだった。それでも五百冊は読んだと思う。

 

「一番好きな漫画は?」

漫画を好きだと言うとよくされる質問だ。僕が相手の立場だとしても訊く。

しかし、このシンプルな問いに答えるのは案外難しい。そして、この難しさは「好き」という言葉の難しさによる。漫画でなくてもいい。人でも曲でも同じだ。

 

僕にとって、一番好きな曲を特定するのはほぼ不可能だが、漫画については一応の答えが出ている。そして、これはきっと変わらないものだろうという妙な自信がある。

僕の好きな漫画は「ヨルムンガンド」だ。何年か前にアニメ化もされたから名前だけは聞いたことがある、という人も少なくはないかもしれない。

と思いつつ、この作品名を挙げて理解してもらえたことはそう多くはない。周りにこういうジャンルの漫画を読む人が少ないのもあるかもしれない。

 

とにかく、僕はヨルムンガンドが好きだ。漫画はもちろん、アニメも録画までして何度も見た。高校生の頃に初めて読んだけど、当時と同じくらいの熱量を持って好きだと言える。

もはやひと昔前の漫画を褒めすぎて気味が悪いくらいかもしれないが、登場人物もストーリーも絵もセリフも好きだ。最終話の後の世界を読者の想像に任せているのも良い。細かいところも描写が凝っていて、何度読んでも新たな発見がある気がする。

 

軽快なセリフのやり取りや迫力ある戦闘シーンのおかげで、難しいことを考えなくても楽しんで読めるとは思うが、やはり頭を使って読むべき作品だと思う。

特に、「平和とは何か?そしてそれをどのように実現するか?」という問いに対する答えを考えさせるのが、この作品の良いところだ。

この作品の結末に賛成するか反対するか、それが現実の世界で実現可能かどうか、という議論はほとんど意味をなさない。

現実に起きてしまっている戦闘、紛争をどのようにして止めるか?そして紛争を起こさないためには何をすれば良いのか?長い人類の歴史の中でも答えは出ていない。

 

戦争が無くならないことに関する印象的なセリフはいくつもあるが、この作品は軍人や政治家ではなく武器商人を焦点に当てていることから、どことなく説得力があるように思える。

 

 

皮肉なことに、人々がどれだけ平和を望もうときっと戦争は無くならない。そんな絶望の中で、何を考えるか。

ハヌマーンの歌でいうところの「絶望の『望』を怒鳴」っているような作品が、ヨルムンガンドだ。

 

* * * * * *

 

ヨルムンガンドについて語りたくてこの記事を書いたのか、最後の一文を書きたくて書いたのか、自分でもよくわからなくなったのでこのぐらいにしておこうと思う。

色々難しそうなことも書いたが、何度も読んでいるので実際読むときはほとんど「ヨナが可愛い」という感情で支配されている。

 

また、いかに日本が平和であるかを実感すると同時に、もしこの国が物理的な争いに巻き込まれた際は非常に脆いのだろうという危うさも感じてしまう。

日本では戦後、軍事的な話題はすっかりタブーになってしまって、自衛隊という憲法的にもグレーな存在が誕生してからグレーなまま数十年が経過している。

 

そもそもこんな時代に日本は攻められることもないし、仮に攻められたとしてもアメリカ軍も自衛隊もいるし何とかなる、と考えている人はかなり多いのだろう。

もちろん攻められることもなく、攻められたとしても現状のままで何とかなるに越したことはないのだが、それでもそこで思考が止まってしまう人のその楽観主義っぷりは僕には理解しがたい。

 

誰もが起きない、起きて欲しくもないと思っていたことが起きてしまった、ということが一体歴史の中で何回あっただろうか。

そもそも戦争については、「起きる」という動詞を当てることすら間違っている。誰かが「起こしている」のだから。

陰謀論ばかりなのも見ていられないが、事の真相を探ろうともしない人の多さに辟易する。

 

こんなに愚痴っぽいことを書こうと思っていたわけではなかったのにどうしてこうなったのか。

このブログとは全く関係ないし脈絡もないけど、新型コロナウイルスに関連してアップされていた茂木先生の伝染病の歴史についての動画、面白かったし勉強になるので学生だけでなく色々な人に見て欲しい。

 

勉強の面白さを、教えるというよりは感じさせてくれるような教え方ができる人は本当に尊敬する。

別に学校の先生になりたいわけではないけど、そういう人になりたいとは強く思う。

そのためには自分がたくさん勉強する必要があるのは言うまでもない。

二月はだらけると決めたので、三月に入ったらしばらく図書館通いをしようと思う。

 

それと無事卒業できていると良いな。

それでは。